私は山北町の谷峨というところで田んぼをやっています。
ある程度おいしいお米を作れるようになり、家ではおいしいお米に囲まれています。
しばらくお米を買う必要のない生活を送っています。
そんな私と稲作のことを書いていきたいと思います。
なぜ田んぼをやっているの?
A.最初は頼まれて、今は田んぼでのイベント運営、自家消費用のコメも作ってます
事の発端は、小田原市と足柄地域で活動している、小田原足柄異業種交流会という組織。
通称「おだあし」とも呼ばれています。
この組織では毎年田んぼに色の異なるイネを植え、絵を浮かび上がらせる「田んぼアート」なるものを行っています。田んぼアートのこれまでの活動についてはこちら↓
2016年から田んぼアートを山北町の谷峨でやることが決定しました。
同時期に私が山北町に引っ越したことから、田んぼの管理を任されました。
最初は「まずは勉強だ!」という気持ちで臨んでいたのですが、稲作の奥深さに魅了され、今はノリノリでやっております。「田んぼアート」も徐々に形を変え、今はアートは行っていませんが、田植え・稲刈りをイベントとして行っています。
詳しくはこちらをご覧ください↓
ひとりでお米を育てているの?
A.だいたい毎年、100人ほどに手伝ってもらっています
田んぼをやるとなると、必要なものは機械。土をかき混ぜるトラクターや、田植えを高速で行ってくれる田植え機、稲刈りを人間の数百倍でやってくれるコンバインなど、実に色んな機械があります。
しかし当田んぼは、1反という広いとも狭いとも言えない微妙な面積のみ管理しています。
合理的に考えた場合、機械化を進めたほうがいいのですが、現在も田植えと稲刈りはすべて手で行っています。
私だけの手ではなく、毎年イベントとして募集し、100人近い参加者の方々になんとか支えられています。
タイトルも「おだあし田んぼアート」から「おだあし百人たんぼ」に名称が移りました。
第一に田んぼに関わり本当においしいお米を食べてもらう、様々な人に田んぼを介して繋がってもらう、稲作を通じて水のことや食のことを考えてもらう、そんな機会を皆さんと一緒に作っています。
地元の高校生にも田んぼを手伝ってもらっています
基本的に田植え・稲刈りはイベントとして実施し、百人以上の方に来て手伝って頂いていますが、田んぼでのしごとは田植えと稲刈りだけではありません。草取りとか、色々あるのです。
2019年から、山北町三保にある「鹿島山北高校」という通信制の高校で授業の一環として、田んぼの体験を提供させて頂いています。
田んぼでの草取りの体験は、なかなかできない労働の1つだと思います。
毎度、くさ~いだとか、きもちわる~いみたいな声をかなり頂きます。
ただ、田んぼに入る機会、そもそも農の関わる機会が少ないのも事実。
なかなか厳しい体験を提供していますが、少しでも印象に残ってくれればいいなと思い、続けています。
私が行う稲作の今後
A.おいしいお米をみんなで作るに尽きます
稲作を行う以上、おいしいお米を作るというのが一つのゴールです。
しかし、これまで行ってきた「田んぼアート」の経緯を踏まえると「みんなで」というテーマが欠かせません。積極的に情報発信を行い、色んな方に山北町谷峨に来ていただき、田んぼに関わってもらいたいです。
現在は田んぼの田植え、稲刈りだけをメインで行っていますが、
田んぼの生き物調査や、単なる泥んこ遊びみたいな日を設けても面白いかなと思っています。
今後の田んぼについてはこちらにまとめています