6月6日・7日の2日間、山北町谷峨の田んぼにて田植えイベントを実施しました!
今年は新型コロナウィルスの影響もあり、手植えではなく機械で植えてしまおうかとも思っていましたが、5月末に神奈川県のイベント自粛要請が解除になったため急遽参加者を募集し、イベントを実施しました。
今年は例年と異なるスタイルで田植えを行いましたので、まとめていきたいと思います。
因みに、今年の直近の作業、苗作りの記事はこちら!
最初の記事から見ていくと、種から苗になるまでの流れがわかり、面白いと思います。
今年の田植えの様子
今回は田植えを2日間に分け、グループを6組に分けました。各組10名程度。
開始時間も1時間~2時間ごとに刻み、大人数が一堂に会さないよう工夫しました。
当日のながれはこんな感じ。
①集合・受付
イベント開始15分前には駐車場に車を停めて頂き、10分前から受付をスタート。
お名前の確認と、秋にお米をお送りするためのレターパックの記入をして頂きます。
因みに、今回はレターパックプラス。しっかりお米が育てば2キロ~3キロほどのお米をお届け予定。
②はじめの挨拶・田植えの方法レクチャー
イベントの趣旨説明を行い、実際に田んぼに入って田植えの仕方をレクチャー。小さいお子様が毎回多いので、超丁寧に田植えの仕方を教えます。お子様に直接教えるというよりか、まずは親御さんに理解して頂き、お子さんに指導できるようになって頂くのが確実です。
お子様には時折クイズを出したり、皆さんへのお手本ということで実際に植えて貰ったりすると、関心を引くことができます。あと空気が和みます(笑) この作業を怠ると、子どもたちがあらゆるところにイネを植えまくってしまう、無秩序な田んぼになってしまいます。
③田植え
実際に田植えを行って頂きます。休憩をはさんで1時間半くらいです。ただ、お子様の半分くらいは途中から減っていき…どこに行ったかと思うと、カエルを追いかけ、一方ではサワガニを探し回ります。しかし、これでもOK。田んぼという、生態系が豊かなデカい水たまりはなかなかありませんので(笑)
基本的には各グループにざっくりと「ノルマ」があって、その範囲が終わったら終了という感じ。大人数で田んぼ1枚を終わらせると物凄い達成感がありますが、今回は参加者を細かくグループに分けているので、田んぼを分割し、植えて頂きます。
・水路でウォータースライダーしない
・車に注意して歩く、道路に物を置かない
ルールを守ってくれればお子様は遊んでてもOK。勿論田植えもしてほしいです(笑)
田植えの方法
当田んぼではイネとイネの間隔を「30㎝」とっています。30cmの基準となるイネを植えたあとは、そこから30cm、30cmのところに植えるだけ。こんな感じに等間隔にイネが並べば完璧!ただ、どうしても人が植えるのでバラバラになっちゃいます。
正直、稲刈りも手で行うので、ぐちゃぐちゃでもOKなのですが、きちんと並んでいるときのメリットもあります。1つは、草取りをするとき等、田んぼを歩くときに楽ということ。ばらばらだと、まっすぐ歩いていても急にイネがあって誤って踏んでしまったり、面倒です。もう1つは、雑草の見分けがめちゃめちゃつきやすいこと。ヒエという、イネと瓜二つの雑草がおります。イネ科の雑草で、大きくなってしまうと穂が出るまで見分けるのが大変。しかし、イネが整然と並んでいれば仲間外れ=変なところに生えているイネっぽいやつはヒエだと断定できるのです。というわけですので、きれいに植えましょう。
植える苗の本数は「3本か4本」。ただ、厳密に3.4本を取るのは困難なので、若干多い分は全然OK。
植える深さは2~3㎝と言われていますが、ぶっちゃけ分かりにくいですよね。指の第2関節までとも言いますが、人によって第2関節までの長さは違います。というわけで、「深すぎず、浅すぎず、イネがしっかりする・簡単に倒れないように植えてください」と毎回説明しています。
④休憩
作業の合間に1度休憩を挟みます。せっかく山北町に来ていただいているので、地のものを是非食べて頂きたいです。ということで山北町内の業者さんにおやつをお願いすることが多いです。昨年は山北駅前商店街に店舗を構える田中屋精肉店の塩メンチ。肉感満載のメンチ、「塩メンチ」ということで後味は意外とあっさり。
このおやつは毎年変化しますので、ご了承ください。因みに今年は薫る野牧場カフェ・オレ&ミルクココアと、ばかうけでした。1日に渡っての田植えのため、ばかうけに甘んじさせていただきました。
⑤終わりの挨拶
植える箇所がすべて終わったら田んぼの水路などで手足を洗っていただき、小休憩。
その後、終わりの挨拶でイベントは終了となります。
ソーシャルディスタンス田植えの内容
例年だとこんな感じで、横1列に並んで田植えをします。両端には一人ずつ、長いひもを持った人がいて、その2人がひもを30㎝ずらします。で、ひもには30㎝ずつ印をつけておきます。植える人は印があるところに植えるだけ。
このやり方では、若干となりの方との距離が近くなってしまいます。
今年は田んぼを4つのブロックに分け、1グループ(10名程)が1ブロックの田植えを行います。
ブロックは四角で、その四隅に1家族ごとに分かれ、植えていくという流れにしました。上の写真ですが、手前の人たちはおおよぞ4組に分かれていますよね。これによって、ある程度距離をとって田植えをして頂くことができました。
ただ、四隅に分かれて植えるため、イネから30㎝の基準が4つ存在してしまいます。やはり横1列に並んで植えた方がイネの並びはだいぶきれいになります。何が言いたいかというと、早くコロナ収まってくれという話です。
終わりに
今年はTABICAで募集しました。昨年から続いて参加された方は半分ほどの40名くらい。
もう半分ははじめましての皆さんで、その殆どの方が「田植えは未経験」という方々でした。
コロナで新しい常識が求められる時代になっていますが、できる範囲の対策をしてイベントを開催して良かったなと思いました。田んぼが身近にある地域だと田植え・稲刈りの体験を学校などで行えますが、そうでない地域に住む方々は中々機会が無かろうかと思います。
リピーターの方も、初めて田植えを行うという方にとっても参加しやすく、満足頂けるイベントにしていこうと思います。
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