当田んぼでは農薬、肥料も米ぬか以外投入しておりません。
多くの田んぼでは田植えと同時に除草剤、田んぼの表面を覆う藻を発生させない農薬等を投入しますが、うちはなにもやりません。
なので、雑草は出ます。いっぱい出ます。
農薬を使わなくても確かにお米は収穫できますが、「収穫量」を増やすには色んな工夫が必要。
そんな工夫の一つ、「チェーン除草」が今回のメイントピック。
今年は過去1番の失敗を犯してしまいました。
チェーン除草のやり方や、その失敗について今回は紹介したいと思います。
チェーン除草とは?
簡潔に言いますと、
塩ビのパイプ(2m)にチェーン(30㎝位)を結束バンドで取り付けた器具を引き摺ります。
なんと、非常に単純な作り。あとは、この器具にロープを付けるくらい。
田んぼでこれを引き摺ると、土と水が混ざり発芽しそうな種子が土の下層に沈みます。
発芽したての小さな雑草は土と共に持ち上げられ、軽いので水面に浮きます。
深水管理を基本として無農薬・有機栽培をされる方は、試されている方も多いです。
チェーン除草の実施時期
実施時期は田植えから2日~4日後位。イネが活着した頃に行うと良いようです。
その後、諸説ありますが3日・4日おきに実施。これを計5回くらい行うといいだとか。
田植えから日が経ちすぎてしまうとダメというか、雑草の種子が発芽する前~発芽直後の雑草に対して効果がありますので、雑草が見え始める前からやるのがいいのかもしれません。
材料
- 塩ビ管(2m) 太さは25mmの物を使用しています。40mmでも問題無いかと
- 塩ビ管の蓋 塩ビ管が浮かなければ意味が無いので水が入らないように蓋が必要
- チェーン 30㎝くらいに裁断。ホームセンターだとやってくれます。これを80本程
- ロープ(取り付け用) 塩ビ管に取り付ける用。4mくらいあればいいかな~
- ロープ(引っ張り用) 田んぼに入らず引っ張りたい方はこれも必要。
これらの材料を塩ビ管に取り付けます。あら簡単。
こちらのブログを参考に作ってますので、興味ある方は観てみてください!
(他サイトに飛びます)
実際にやってみた
田植え後5日目くらいで行いました。
今年は6月中旬の気温が高く、藻が大量発生してましたが実施。
これが大きな失敗を招くことになります。
田んぼの端からロープを引っ張ります。
既に発芽していた小さな雑草はちょこちょこ浮いています。
う~ん、良い感じ。
田んぼに入ってやるとこんな感じ。歩いたほうが除草し残しが少なく済みますね。
田んぼの端から引っ張ると細かいコントロールが難しいです。
藻が無いところは一回イネが倒れるものの、半日もしない内に立ち上がります。
麦は足で踏みますが、それと似たような効果もあるとか無いとか。
しかし、半日が経ち田んぼを観に行くと、イネがなかなか立ち上がらないのです。
チェーン除草で失敗した件
結局、田んぼの水面に藻が大量発生しているエリアについては、イネがチェーンで倒れたあと、藻がのしかかり、自立することができなくなっていたようです。
イネが水没したままだと、酸素の供給が出来ず、溶けてしまいます。
結局、その翌日、自立しなくなったところのイネを、一本一本手で起こしてやりました。
1反の田んぼ、3分の1くらいのエリアに及んでいました。
かかった時間、およそ4時間?
お手伝いをお願いしていたので、なんとかなりました。
一人でやっていたら今頃腰が大変なことになっていたはず。
失敗しないための教訓
藻の対策をしなければなりません。
チェーン除草前に田んぼの水を全て流して藻を無くすなど。
気になったのが、田んぼの水の入り口や隅にマツの枝を刺しておくというもの。
これ、本当に効くの?っていう感じですが、果たしてどうなのでしょう。
メカニズムを説明して欲しいですが、調べてもそこまで出ません。
調べると、松ヤニなどの成分が効いているとか。
マツの樹を見かけることがあったら、数本拝借してみようかと思っています。
終わりに
チェーン除草をやればいいだけではなく、チェーン除草をやるための対策もまた必要でした。
過去2度行ってきたチェーン除草ですが、今年は初めて藻に苦しめられるという結果。
田んぼは1年に1回しかできません。私は27歳。あと50回、田んぼできるかどうか。
やれる限りあれこれやって、なるべく早く要領を得て、無農薬でそれなりの収量の田んぼができればと思っています。
コメント
うう~ん。むつかしいですなぁ
自然は理不尽だから、挑み甲斐があるよ!