【見学希望者必見!】薫る野牧場 人気の見学会に参加してきました

薫る野牧場

薫る野牧場では月に1度、見学会を実施しています。
見学会では実際に搾乳小屋や放牧地に入り、山地酪農を実践する当牧場についての説明を聞くことができます。

今回はそんな見学会に初潜入。私自身は牧場で働いている身でありますが、今日は見学者の視点で薫る野牧場を見てきました。見学は当日の連絡では受けかねるとのことで、必ず牧場のホームページをチェックして前もって連絡しましょう。

薫る野牧場について、ざっくりとこちらにまとめています。

薫る野牧場は観光牧場では無いため、搾乳体験やソフトクリームの販売は牧場内で行っておりません。ソフトクリームをお求めの方はやまきたさくらカフェまでどうぞ。

牧場見学のながれ

(見学会1週間前まで)申し込み

薫る野牧場 ホームページのトップに、牧場見学会についての日程等の詳細が記載されているので、まずはそちらをチェックしてみましょう。見学会には勿論定員があり、月によっては早い段階で定員に達することもあります。早めに申し込みは済ましましょう。

申し込みフォームから、希望日時・人数・代表者名、住所、電話番号を明記して送信すればOK。

因みに翌月の見学日程は、毎月20日頃に更新されるので希望されるかたはチェックしてみましょう。月に1度の牧場見学会以外の日であっても、前もって相談すれば見学を受け付けてくれるとのことです。

(見学会前日)持っていくもの

牛のいる放牧地に入る為、動きやすい・汚れても良い服装・靴(できれば長くつ)が必要とのこと。服はそんなに汚れることはないと思いますが、万全を期して臨みましょう。

雨の日などは牧場内にぬかるみができるため、長靴のほかに合羽を持参することをおすすめします。放牧地は山の尾根沿いにあるので、風も強いので、合羽があると絶対良いです。

(見学会当日)受付

搾乳小屋前の広場になっているところに車を駐車します。牧場長の島﨑さんがどこかにいると思うので、受付・料金の支払いを行います。支払いはなるべくお釣りがでないように持っていきましょう。

この日は15名ほどの参加で、神奈川県内のみならず東京都など関東近郊からの参加者が多かったです。1組、九州からお越しの方もいらっしゃいました。お出かけ気分で来られる方以外にも、将来酪農に携わりたい方や、大学で酪農を勉強中の方、事業をされている方など、多種多様な方々がいらっしゃっていました。

はじめのあいさつ (AM10:00)

見学が始まる前に牧場長からの挨拶です。見学のスケジュールや注意点を話されます。特に注意が必要なのは電気柵。触ってもケガするわけではないですが、結構痛いので要注意。

搾乳小屋の見学 (AM10:15)

ここでは搾乳に使う器具や、牛に与えているおやつや冬場の飼料の紹介を行います。スタンチョンと呼ばれる、牛がおやつを食べるときに首を固定する器具や、搾乳に使うバケットミルカーなど、牛乳は身近でも生産の現場はなかなか見ることができないのでなかなか贅沢な見学会です

薫る野牧場では搾乳時におやつを与えています。今は米ぬかとビートパルプ、大豆かす。ビートとは砂糖の原料になるもの。それの搾りかすをペレット状に成型したもの。希望者には、牛の気持ちになって頂き、一粒食べて頂くことも可能。おなかを壊しても自己責任みたいです(笑)

ビートパルプ。かすかに野菜のような味と、口の中にいっぱいの繊維が残ります。

この搾乳小屋は、壁に地域の間伐材も使用しているとのことです。壁に使う材は販売店で買った方が安いし労力もいらないはずなのですが、地域にある樹を地域にある製材機でひき、搾乳小屋に使ったそうです。間伐材を使うことは山作りに協力するという側面もあります。価値が見出しにくいような間伐材でも積極的に使うこと・用途を見出すことで価値が生まれます。

放牧地の見学(AM10:30)

実際に放牧地の中に入り見学ができます。牛が普段食べている芝の様子や、山の雰囲気を肌で感じられます。現在牧場ではノシバというシバを増やす取り組みをしていて、その一部も見ることができます。勿論牧場長の島﨑さんのガイド付き。365日牛と共に放牧地である山を見ている人の言葉は、やはり重みがあります。

ノシバについて、詳しくはこちら

牛とのふれあい (AM11:00)

放牧されている牛たちとふれあうことができます。写真を撮ったり、牛の様子を間近に眺めたり、参加者の皆さんは色んな過ごし方をされていました。牛を撫でてみたい!という方は島﨑さんに一声かけてみてください。

どの牛も人懐っこく、危害を加えることはありません。ただ、走って近づいたり、近くで大声を出したりすると牛もびっくりしてしまいます。ストレスも感じてしまうので、優しく接しましょう。

おわりのあいさつ(AM11:20)

これにて見学は終了。挨拶後は質問タイムです。長蛇の列ができていたら、散歩でもしつつ気長に待ちましょう。結局この日も、皆さん帰られたのは12時過ぎでした。

牧場見学 こんな人におすすめ!

①将来酪農家になりたい方・牧場で働きたい方

酪農の現場は、中々関わるきっかけがありません。農業系の大学生や、伝手がある人は良いと思います。最近は研修の受け入れを積極的に行う牧場もありますが、それでも遠く北海道まで行かねばならないとか…そして働くことが前提だったりして、最初の一歩を踏み出し難いかと思います。神奈川県で、ましてや山地酪農を実践する牧場を見学できるのは良い機会です。

牧場の様々な備品・設備も目にすることができ、牧場長にも色々質問することができるので、酪農に関わりたいというあなたは、是非お越しください。

②子どもに山地酪農を見せたい方

お子様連れで来られる方も多くいらっしゃるようです。酪農は本来放牧が主だったのですが、現在は多くが牛舎飼い。日本ではあまり見られない、牛が放牧された風景は子どもたちにとって印象に残るかと思います。山地酪農のことが子どもたちにとって理解できるかは分かりませんが、将来何かを考える良いきっかけになれればと思っています。

それから子どもたちは牛とのふれあいを純粋に楽しまれます。観光牧場であるような搾乳体験などは行えませんが、より近くで酪農に接せるこの見学会は子どもたちにとって貴重な時間になるかと思います。

③山地酪農を応援したい方

薫る野牧場はテレビや雑誌、色々と露出をしています。飲食業や食品製造業をされている方などからも多くのお問い合わせを頂いています。是非実際に牧場まで足を運び、空気を吸い、牛を眺め、牧場長の話と共に山地酪農の在り方を見て頂ければと思います。

また、メディアを通じて薫る野牧場のことを知り、応援したくなったという方も、是非お越し頂ければと思います。単なる酪農のことだけではなく、この牧場が目指す自然との接し方や、今後に向けた展望などは、実際に会わないと伝わらない部分も勿論あります。

見学会は牧場長と一緒に牧場を周れる貴重な機会!

薫る野牧場は観光牧場ではないため、牧場内を見て回れるの機会も見学会以外にありません
見学会以外の日に仮に来られても、搾乳や放牧地の管理作業のため、対応できることはありません。

当日は牧場長直々に牧場のあちこちを案内して頂けます。
勿論見学会中に牧場長に質問するのもOK。酪農に関わりたい方や、山地酪農についてもっと知りたい方など、あらゆる方でも満足できる内容かと思います。参加者数も定員を定めていますので、人も多過ぎず終始和やかな雰囲気でした。聞きたいことも一通り質問できるはずです。

ご興味のある方は是非、牧場の見学会に参加してみてください。
山地酪農の理解を深めて頂くと共に、薫る野牧場の雰囲気を体感できることでしょう!

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