《移住希望者必見!》山北町に移住してよかったこと・がっかりしたこと10選

地方移住 U・Iターン

私は2016年に大学卒業と同時に山北町に移住しました。こちらに来て4年が経過しました。
この記事はこんな方におすすめです。

  • 地方移住希望者
  • 私の住む山北町やその周辺市町に引っ越してみたい! という方。

この町・この地域の住んでいてよかったこと、がっかりしたことを遠慮無しに書いていこうと思います。

山北町に移住してよかったこと5選

4年いるけど遊び尽くしきれない!丹沢が誇る豊富な自然

正直、甘く見ていました。私は岩手県盛岡市の出身。周囲は岩手山や八幡平、奥羽山脈の山々に囲まれ、市内から1時間も車を走らせれば山の中…という田舎に住んでいました。

山北といえども、大したことはないだろうな~と思っていたのも束の間。夏以外の季節は登山ができますし、町内には多くのキャンプ場があります。沢も沢山あるので沢釣りもやってみたい。丹沢湖があるのでカヌーもできます。

ハマったことと言えば、夏の沢登り。沢登りといってもハーネスを付けて急峻な滝を登るという訳ではないです。ちょっと急な滝を登り、あとは沢を歩いていきます。35℃近くまで気温が上がる夏の日に、沢に行くと心が洗われて1週間くらいは健康になります。丹沢自然学校というNPO法人のエコツアーの一環として私もお手伝いしています。私がお世話しますので、是非一度お越しください。

仕事をそっちのけにしてしまいそうな、様々なアクティビティを可能とする資源が山北には揃っています。テーマパークやショッピングセンターより、よっぽど魅力的です。

東京まで1時間50分、横浜まで1時間20分という距離感

正直都心には暮らしたくない…でも、満員電車も嫌だし。かといってあんまり遠くには住みたくない!なんて方は山北がいいかもしれません。とは言え、1時間以上通勤の片道でかかってしまうのは結構な損失かもしれませんが、意外と都内まで通っている方、多いです

私は仕事が小田原と山北だったので、通勤でつらい思いをしたことはありません。都会に繰り出すのは、遊びに行く時だけ。1か月に1度は横浜や都内まで行き、友人と飲んだり、一人で飲んだりして、締めのラーメンを食って終電で帰ってきます。

生活地も忙しい雰囲気が漂っていると疲れが取れないですよね。山北は平日でも休日でも、時間が止まってしまっているかのような、ゆっくりした時間が流れています。住む場所は山北で、仕事は山北の近場か通勤を耐えきれるのなら都心へ、そしてたまに遊びにも行ける。そんなライフスタイルを実現できる山北は、都合が良いなと思っています。

都心への通勤を支えるポイントとして、駅周辺の月極駐車場の安さも上げられます。山北や新松田駅周辺の駐車場は結構安いです。通勤時以外にも買い物時、休日の遊びに行くときにも使えるので結構便利です。因みに山北駅周辺の相場は月5,000円です。

「田舎だ~!」と感じる・バリエーション豊かな風景

まず、ちょっと都心のほうまで出かけて帰ってくると、物凄く安心感のある風景が山北町にはある気がします。このおかげで山北に住んでいる人は健康なのかと思うほど。そして、時折友人などが山北に遊びに来るのですが、雰囲気的には「田舎のまち」なので、都会からきた友人たちには心底喜ばれます。

また、山北町は山北駅周辺だけが山北町なのではありません。丹沢湖周辺や、その先にある中川温泉もまた山北町。そこまで行くと風景もまたガラッと変わります。正に露天風呂に入ってず~っと眺めていたいような情景が流れます

とは言え、車で30分ほど行けば小田原市や御殿場市など、なんでも揃ってしまうような街に出ることもできます。そのバランスが秀逸だと思います

色んなことに挑戦できる!ある意味ピンチな町でもチャンスを感じる

山北町は人口が減少中。それもそのはず、高齢化と少子化が進み人口の流出も避けられない地理的条件にある地域です。空き家は増える一方、畑や山林も所有者は山北に住んでおらず荒廃してしまっていたりします。

と、課題だらけに思えてしまいますが、これはチャンスだと思います。空き家はうま~くやれば、「やまきたさくらカフェ」さんのように人の集まるカフェにだってなりますし。畑はうま~くやれば、私のようによそから来た人が借りて、そこで作物を育て自給自足や農のある暮らしを楽しめるかもしれません。また、私とほぼ同時期に山北に移住した島﨑さんのように、山で牛を飼いだす人もいます。

ピンチはチャンスとよく言ったものですが、まさにその言葉があてはまる町だと思います。

2014年には山北町は日本創生会議にて「消滅可能性が高い都市」に指定されました。いよいよ危機感が高まりますが、周辺の自治体と比べると寧ろ勢いのある町だと個人的には思います。

人と人との距離が密接。友達がいっぱいできる町

この町には実に多くの組織があります。入るべきだと言われるものの一つが、自治会です。山北町の自治会加入率は著しく高く、これは入った方がいいです。色々と参加しなければならない行事もありますが、必要なものだと私は思っています。人のつながりも生まれますし、信用も生まれます。業種によっては仕事に繋がることもあるかもしれません。

消防団という組織もあります。遊んでばかり・飲んでばかりの組織か…と一蹴されることが多いですが。私はこの組織は必要だと思います。その理由は2つ。

  • 地域住民の財産・命を守る上であったほうがいいから
  • 地域の若者がいっぱい居るので友達ができる

の2点です。

地域によっては消防団以外にも「青年会」等と言った名称の若者の組織がありますが、私の住む地域は消防団だけ。この組織に入ると様々な情報を得られたり、得することが意外とあります

また、ご近所さんとの距離感も近いです。我が家もよく野菜のお裾分けをもらったりしています。本当にありがたい限り。地域の人に良くしてもらうと、自分もよくしなきゃと思って、自治会等地域の行事に参加し、また自分に何らかの形で返ってくるというサイクルがあります。

山北町に移住してがっかりしたこと5選

花粉症発症

山北町は針葉樹の山だらけで花粉の一大産出地…。これまで岩手・横浜と住んできましたが山北に来てついに花粉症になってしまいました。ただ、山北だけではなく小田原のほうでも仕事をしていたので、山北が直接的な原因かは不明です。

花粉症の原因は花粉そのものではなく、排気ガスによるものだと言われています。国道246号線や東名高速道路がその原因となっているのでしょうか…。

終電が早い!飲んだ後家まで帰れない!家まで徒歩1時間30分

大体私は横浜で飲むことが多いのですが、22時半の終電に乗り、山北に24時過ぎに着きます。しかし、ここからが問題。飲んでしまっているので車に乗ると飲酒運転になります。なので、この場合は助けを呼ばなければなりません…夜中に…。申し訳ない限りです。

仮に歩いて帰ったとしても、1時間30分かかります。

終電が早い理由は御殿場線の為です。なお、東海道線や小田急線を乗り過ごすと小田原まで行ってしまったり、悲惨な時は熱海や沼津まで行ってしまうというおまけ付き。

交通網整備の犠牲者《東名・新東名》

現在山北町は新東名高速道路の工事を重点的に行われている地域です。トンネルを掘ったり、トンネルの工事用の車両を通すための道路を作ったり、その経過で山林はきれいさっぱりはげ山に。ここ数年で共和の一部の景色は大きく変わってしまいました

また、工事用の車両やダンプが多く走る為、勿論排気ガスもありますし、騒音もあります。山北の雰囲気を変えてしまう存在のように思います。確かに高速道路は必要です。受益者の方が遙かに人数的には多いですし。

周辺地域住民の「我慢」の上に、ドライブなどをする観光客、物流事業者などの利用者が存在するのです。

冗談抜きで、車か金が無いと生きていけない

元々分かっていたことですが、これは深刻です。免許返納の流れも相まって、高齢者の方は本当に住みづらい町だと思います。ただ、免許が無くてもお金があればなんとかなります。タクシーを毎回呼べばいいのですから。しかし私は車があってもお金のある老人になる見込みがないので、車を手放したとき生きられないのです…。ちょっとこれは心配です。だいぶ先の話ですが。

ただ、今を生きる高齢者の方の中にも絶対困っている人はいます。免許返納と同時進行的にこの問題解決は進めていくべきです。

仕事・家のこと以外での時間を多く拘束される-諸々の集まり

色んな集まりの多くは必要なものです。しかし、それでも時間を拘束されるのは負担に思うこともあります。仕事で疲れて帰って、これから集まりが…と億劫になります。

しかし自治会や消防団など諸々の集まりは、必要なものですそして多くの方はそれを好きでやっているわけではありません。生活に必要だから行っているのです。郷に入っては郷に従えの精神を持ちましょう。

この点を留意しておくと田舎でうまくやっていけるかもしれませんよ。

例えば、田舎で事業を起こすという方や、勤務時間が不規則であったり長時間の勤務がある方などは、この辺の集まりが重荷になってくる可能性があります。「重荷」になってしまうのであれば、移住しない方がいいです

時間が拘束されるといっても、そういった集まりは月に2,3回程度です。
これを多いと捉えるか、少ないと捉えるかは、あなた次第です。

まとめ

総じて言いますと、私は山北町に移住してよかったと思っています。地元の方から多くのことを勉強させて頂けますし、様々なチャンスが転がっている面白い町です。風景や自然も好きです。

今回の記事ではがっかりしたことという、ネガティブな内容も取り上げましたが、どれも仕方がないもの・大変だけど必要なものだと思います。決定的にがっかりしたものがあったらこの町には私はいませんし。

一つ言えることは、よかったこともがっかりしたことも、この地域に移り住んで初めて気付いたものです。百聞は一見に如かず。飛び込んでみないとわからないものがほとんどなので、迷っている方はまず移住しちゃいましょう!やり直しは利きます。

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